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2023.08.04

国際共修で制作した龍谷大学の紹介動画の発表会を開催しました【政策学部・R-Globe】

今年度前期に、政策学部の「グローカルコミュニケーション英語」と交換留学生向け“Introductory Seminar”を共同開講し、龍谷大学におけるパイロット授業として「国際共修」を実施しました。「国際共修(Intercultural Collaborative Learning)」とは、「言語や文化の異なる学生同士が、授業内で意味ある交流(Meaningful Interaction)を通して相互理解を深めながら、他者を理解し、己を見つめなおし、新しい価値観を創造する学習体験」(末松ほか 2019)のことです。単に同じ教室で机を並べて講義を聞くというのではなく、チームで共通のプロジェクト達成に向けて、議論しながら進めていくプロジェクトベースの学習であることが必須です。

今年度の国際共修では3つのプロジェクトに取り組みました。1つ目が地域の小学生向けの多文化共生にむけたワークショップの開催、2つ目が地域の夏祭りイベントでの模擬店の出店、そして3つ目がチームで龍谷大学を紹介する動画を作成するというものでした。

7月18日前期最終授業において、グローバル教育推進センターからも参加いただき、動画発表会を開催しました。
5つのチームはそれぞれ個性豊かな動画を制作しました。「海外に向けて龍谷大学紹介ビデオを制作する」という同じテーマに対して、それぞれ異なる視点からのアプローチでした。授業や課外活動について、カフェテリアや学内のショップについて、深草キャンパス周辺について、留学生向けの寮について、BGMが入っていたり、ナレーションが入っていたり、字幕がついていたり・・・どのチームも工夫を凝らした素晴らしい作品でした。グローバル教育推進センタースタッフの石倉さんからもお褒めのコメントをいただき、受講生は大変喜んでいました。

授業内の教員の指示は、英語をベースに進められますが、チーム内の議論は、何語でも構いません。それぞれが持つ言語資源を駆使して、ジェスチャー、翻訳アプリ、チーム内の誰かが通訳等、さまざまな工夫がみられました。国際共修で身につく能力は、語学よりも異文化間能力なのです。言語や文化的背景の異なる人たちとの協働でもっとも重要なことは寛容さです。国際共修は、龍谷大学がめざす「まごころ Magokoro ある市民を育む」ことにもつながるのではないでしょうか。今後、このような国際共修プログラムが全学で展開しますように・・・



受講生が制作した動画

【Students’ activities】 https://youtu.be/DEQhkupifO4
【Dormitory】 https://youtu.be/Zkqo6MYCJfk
【Classes for international students】  https://youtu.be/i6duvQGfZ9Y
【Around Fukakusa campus】 https://youtu.be/RoeW8SsKUbg
【Student café】  https://youtu.be/eFhIux7eVlw

(参考文献)
末松和子ほか(編)2019. 『国際共修―文化的多様性を生かした授業実践へのアプローチ』東信堂