見出し画像

フライブルク留学記、その9

こんにちは!もくひとです。
あたたかくなって、新しいことを始めるのにもうってつけの季節になりましたね!僕は念願だった囲碁のルールをようやく覚えて、コンピュータの最弱モードに毎日ボコボコにされています。めっちゃ楽しい!

さて今日は、ドイツ留学の話をするにあたって欠かすことのできない話題…
ビザ取得までの道のりをご紹介したいと思います!
※あくまで、僕が渡航した2019年~2020年上旬(コロナ以前)の話です。
現在は状況が変わっているかもしれないので、ご承知おきください。

ドイツでは「滞在許可証」

わかりやすくビザ取得と書きましたが、
外国人がドイツに長期滞在する場合正しくは「滞在許可証」というものを取得する必要があります。
ドイツ語で書くとAufenthaltserlaubnis…単語が長い!
日本人の場合、最大90日間はシェンゲンビザで滞在可能なので、約3ヶ月以内に滞在許可証をゲットできなければ…
不法滞在になってしまうのです!
(実際は仮ビザの発行などでもうちょい延命できます)

必要なもの

滞在許可証を申請するために必要なものは以下の通り。

1. 申請書
頑張って書きます。
ぼくはドイツ語の先生に手伝ってもらいながら日本にいる間に作成しました。

2. 住民登録証明書(Anmeldebestätigung)
パスポートと部屋の大家さんからもらった書類を持って市役所に行くと住民登録ができます。
幸運にも、窓口の方がとても親切で、ぼくのたどたどしいドイツ語を褒めてくれました。

3. パスポート
大事です。肌身離すな。

4. 写真
一応日本で証明写真を撮って持っていったが、背景の色が良くないとのことで撮りなおしに。
外国人局で撮れるのかと思ったら証明写真機が無く、大慌てでフライブルク駅まで行って撮った思い出。

5. ドイツ国内で有効な保険証
日本にいるときにネットで探して、滞在許可証取得の条件を満たしている保険に加入。特に問題なしでした。

6. 大学の入学許可証
これが少々曲者で…ぼくは一般の学生とは少し違うKontaktstudiumという制度で大学に在籍していたので、入学許可証という書類を発行してもらうことができませんでした。
とりあえず学生課に行って「外国人局に提出する書類ください」と言ったら半年分の在籍証明書?的な書類をもらえたので一応OKとなりました。

※ぼくより1年前に留学していた先輩はこの書類を巡って大変な苦労をされたそうですが…その方のおかげで僕は事前に情報を得ることができ、無事に安心して勉強することができました。J先輩、ありがとうございます!


上記に加えて滞在費用の証明をするために、ドイツの銀行で「閉鎖口座」(Sperrkonto)を開設し、
滞在月数×約850ユーロを入金しておかなくてはなりません。
基本的にはこれが滞在中の生活費になるわけなのですが、なんとこの閉鎖口座、滞在許可証が発行されるまでは1ユーロたりともお金を下ろすことができません。おかげではじめの3ヶ月くらいは、極貧生活を強いられることに…。

ドイツに着いたらまず予約!

外国人局へ行って手続きをしなくてはならないのですが、そのためにはまず事前に予約を取っておかなくてはなりません。
Google翻訳を駆使しながら予約メールをなんとか作成。
(電話のほうが早く予約が取れるのですが、ドイツ語で電話するのにびびって断念)

2週間くらい待たされてようやく来た返信メール↓

「予約が取れました。12月18日に外国人局へ来て下さい」

3ヶ月待ち…それどころか、僕がドイツに入国したのは9月10日なので、シェンゲンビザの有効期限を過ぎてしまいます。

不法滞在になっちゃう!

半べそで色んな人に相談して、「とりあえず仮ビザを発行して貰えば大丈夫」ということがわかりました。

いざ外国人局へ

不安で仕方ありませんが、とにかくなんとしてでも滞在許可を勝ち取らねば、勉強ができなくなってしまいます。
とりあえず仮ビザを発行してもらうため、12月のはじめにひとりで外国人局へ行ってみることに。
朝7時過ぎから既に行列ができており、暗くて寒い中1時間以上待たされました。
偶然、韓国から留学してきた指揮科の友達も並んでいて、寒いね~などとおしゃべりしながら順番待ちをしたことを覚えています。


ようやく番号が呼ばれて担当の窓口へ。

「仮ビザを貰いに来ました」
「どうして」
「滞在許可証の申請をする予約がなかなかとれなくて、シェンゲンビザが切れちゃうんです」
「ふーん。申請の書類は揃ってるの?」
「はい。一応持ってきてます」
「どれどれ…あら、あなた書類全部揃ってるじゃない。写真はこれじゃだめね。いま撮っていらっしゃい」
「?????」
「いい?顔写真を撮ってくるの。そしてここへ戻ってくる。OK?」
「Ja.」

運が良いことに、とても親切な方が担当の窓口に当たったようです!
(ドイツでは、どの窓口に行くかによって運命が結構変わる)
あれよあれよという間に手続きを済ませてくれて、仮ビザではなく滞在許可証の申請が済んでしまいました!
しかも、学校からもらった在籍証明書は半年分しかなかったにも関わらず、丸々1年分の許可が下りていました。理由が謎。


ともあれ想定していたよりも遥かにスムーズに事が運び、それまでの憂鬱な日々はどこへやら、やはりぼくはドイツに来る運命だったのだ…などと浮かれて過ごすことができるようになったのでした。


滞在許可証取得に至るまで、相談に乗ってくださった方々に心より感謝いたします。その節はお世話になりました。ありがとうございました!


今日はここまで。
Auf Wiedersehen!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?