羽田空港、自動運転車いすの運用拡大
羽田空港ターミナルビルを運営する日本空港ビルデングは10日、同空港の国内線ターミナルで車いす型の自動運転車両の運用を拡大すると発表した。これまで第1ターミナルの一部に限っていた利用エリアを、2021年度内に第1・第2ターミナルの全域に広げる。保安検査場の通過後に搭乗口まで無料で使用できる。
電動車いすを開発・販売するWHILL(ウィル、東京・品川)の製品を使用する。保安検査場の出口付近にある待機場所で乗車し、車両についているタッチパネルで行き先の搭乗口を指定すると自動運転で移動する。時速は最速で2.5キロメートル。降車後は自動で待機場所に戻る。
20年7月に第1ターミナルの南ウイングで3台を導入した。14日からは第1ターミナル全域と第2ターミナルの北エリアを対象に約10台を運用する。7月中旬に第2ターミナルでも全域に広げる。21年度中に24台体制とし、待機場所も8カ所に増やす方針だ。投資額は非公表としている。羽田空港で国内線を運航する航空各社も運用に協力する。