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「復興祈 11-21」 気になるイベントの詳細を公開!

この記事は、すがもプロジェクト南門活用計画班より寄稿いただきました。

大正大学は、東日本大震災追悼イベント「復興祈(ふっこうき)11-21」を2月27日(土)にYouTube Liveにて生配信します。このイベントは、「サービスラーニングD」の授業の一環で行われます。「あのとき感じた思いを風化させない!」と学生が本気になって企画しました。この記事では、2月12日に掲載した記事( https://note.com/arukimedia/n/n5d8a6a1f4b06 )では書ききれなかった、当日の配信プログラムについてご紹介します。

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(写真:当日のタイムスケジュール)

「東京からの追憶~被災地との10年~」

13:00から、オープニングで本イベントの趣旨説明をした後、大正大学がこれまで南三陸町で行った活動をご紹介します。この時間は活動の変化にあわせて4つの時期に分け、それぞれを代表する方々のインタビューをお届けします。
まず第1期となるのが、「救援活動期」です。避難所での炊き出しや瓦礫撤去など、まさに震災直後の救援活動にあたった時期となります。当時実際に活動された、大正大学職員の上田 忠憲さんに、なぜ南三陸町を支援活動の場に選んだのか、お話を伺いました。
第2期は2012年~2014年にあたる「生活支援期」です。この時期は、現地の農業活動を支援し、また教育現場におけるプログラムの補助を開始。2013年には、南三陸研修センター「いりやど」が設立され、この「いりやど」を拠点に活動された小林 俊暁さんにお話を伺いました。
「探求実践期」と名付けた第3期。2015年以降、大正大学は、南三陸町を学びの場として新たな活動を展開し始めます。2016年には、「地域創生学部」が新設され、南三陸町はフィールドワークの実習地となりました。地域創生学部の第一期生である、丹菊 龍也さんには、その時の様子をお話いただきます。
そして第4期は「価値共創期」です。2017年から、南三陸町の知られざる魅力を学生が掘り起こし、広く伝えていく活動を実施しています。現地の方との協働を通して、南三陸町の新たな価値に気付いたと話す、那須 彩乃さんにインタビューを行いました。

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写真:インタビューの様子(左:丹菊さん、右:菅原さん)

「変化する復興~震災と震災から10年~」

13:50からは、昨年12月に完成したばかりの「南三陸町震災復興祈念公園」と中継をつなぎます。当時の写真・映像や学生間の対話を交え、改めて震災や復興について考えていきます。このパートでは、南三陸町の語り部・鈴木 清美さんに現在の様子や、この10年間で町がどのように変化したのか、各所を回りながらお話いただきます。まずは、震災後に仮設の商店街として建てられ、2017年の新設後はさらに多くの観光客が訪れる「さんさん商店街」と「震災復興祈念公園」を繋ぐ「中橋」からスタート。その後、震災遺構「南三陸町防災対策庁舎跡」へと向かい、「祈りの丘」を目指します。
震災当時、鈴木さんは南三陸町で被災し、町の移り変わりを感じてこられた方です。現地に行くことが難しい今、こうして生の声を聞ける機会は大変貴重です。ぜひこの機会に、ご覧いただければ幸いです。

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写真:復興祈念公園と当日語り部を担当いただく鈴木清美さん(2020年2月撮影)

「うちで祈ろう~復興祈念追善法要~」

14:30からは、大正大学の「さざえ堂」前から生中継で、「復興祈念追善法要」をお送りします(※イベント当日は、一般の方のご入構はご遠慮しております)。今回はコロナ禍の新しい法要の形として、それぞれの場所にいながらも祈る気持ちを共有できるよう、ニューノーマルな法要を学生が企画しました。事前申込いただいた方に、手作りのお香や東北に縁のある青いろうそくをお送りし、リモートで法要にご参加いただきます(申込はこちら)。また、全国各地から大正大学に縁のある僧侶がオンラインで出仕します。震災被害者を悼み、震災に思いを馳せる時間となるよう、被災地へともに祈りを届けましょう。

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写真:当日追善法要を行う「さざえ堂」

未来へ歩む人々~震災からの10年とこれから~

15:00からは、震災直後から町のために活動をされている「YES工房」と「ウィメンズアイ」の方々へのインタビューを通じて、これまでの歩みと今後の展望を伺います。
大正大学の「さざえ堂」前にある、タコの置物「オクトパス君」。実はYES工房さんがデザインしたものです。もともとは、合格祈願のマスコットとして誕生したオクトパス君ですが、東北復興「ゆめ多幸鎮」として震災後に注目を集め、様々なグッズとして展開されています。
ウィメンズアイさんは、震災を経験した女性たちの声を内外に発信し、女性の活躍を支援する活動を行っています。これまで「サービスラーニング」や「地域実習」を始め、大正大学生が現地で体験学習等をする際にお世話になっています。また、東京でもイベントを開催するなど、南三陸町と東京の橋渡しをされてきた団体の一つです。
本学とかかわりの深い方々から、町の魅力をお話しいただくことで、これからの南三陸町とのつながりを考える時間をお届けします。

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(写真:南三陸町入谷八幡神社に飾られている、オクトパス君のモニュメント)

以上、当日予定しております、プログラムをご紹介しました。皆さま、お気づきでしょうか? 実はこれらのプログラム、それぞれが魅力的なのはもちろん、大正大学と南三陸町の関わりを「過去・現在・未来」の流れで知ることができる構成となっています。

南三陸町へに行ったことがある方も、1度ちゃんと訪れてみたい…と思っている方も。震災について学び、今の南三陸町を知ることができる2時間30分となっております。ぜひ、ご視聴ください!

▼東日本大震災追悼イベント「復興祈(ふっこうき)11-21」
開催日時:2021年2月27日(土)13:00~15:30
開催方法:大正大学公式YouTubeチャンネルにて、生配信
https://www.youtube.com/channel/UCp6-9sw_nLmm_4GRmWHpucg
※オンライン開催のため、当日は学内への立入はできません。予めご了承ください。


記事:南門活用計画班 石橋郁乃

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