幻の名著の復刊にまず敬意を表したい。
みんなむつかしい言葉で述べておらっれるが、それ程むつかしいことではない。
絵画の場合、抽象は具象を熟知してないとできない。
ジャズも同じだ。既存の音楽理論を熟知していないと、
フリージャズにはたどりつけない。
フリー以外のジャズをしているほうが楽だ。
そういう意味でフリージャズといっても禁じ手が、かならずあるわけで、
真の意味でのフリージャズではない。
では、真の自由とはなにか。
それは真に理論から解放されることで、出鱈目ということで、もはや芸術ではない。
そんな、袋小路にはいってしまったのだ。
そこから抜け出すのは容易ではないが、新しい音楽理論を作り出すしかない。
そうするとまたニュ−・フリージャズがでてくるだろう。
そのくりかえしになること必至である。
だんだん窮屈なフリージャズになる。
どうどう巡りである。
ここへ来ても永遠に袋小路から抜け出せない。
しかし、窮屈にはなるが、楽観的ないいかたをすれば、終わりがないわけで歓迎すべきことかもしれない。
ここへきておもいついた。
それぞれ違う表現意図によって、既存の理論をくみあわせたりこの理論は禁じ手これとこれとこれはつかおう
などと既存の理論から抜け出すことを全部否定するのではなく、使う理論と使わない理論をきめて演奏すれば、
もうちょっと、きゆくつさから抜けだし新しいジャズができるのではないか、
以上のように考える今日このごろである。
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時代の未明から来たるべきものへ (間章著作集 1) 単行本 – 2013/1/1
間 章
(著)
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- 本の長さ467ページ
- 言語日本語
- 出版社月曜社
- 発売日2013/1/1
- ISBN-104901477692
- ISBN-13978-4901477697
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登録情報
- 出版社 : 月曜社 (2013/1/1)
- 発売日 : 2013/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 467ページ
- ISBN-10 : 4901477692
- ISBN-13 : 978-4901477697
- Amazon 売れ筋ランキング: - 657,275位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2013年2月7日に日本でレビュー済み
素晴らしい!
『間章著作集』というタイトルで本が出版されるという噂を聞き、書店へ走って、当時(今から30年前)の価格でたしか1冊が5000円だったイザラ書房版を2冊買いこみ、家に帰ってそのどこにもない重厚な装丁に見入ったことを覚えている。
間章の文章は吸い込まれるように美しく、一言一言を味わうように読むものだなあと思いはしたけれど、その1冊の最初から最後までを通して読みたい、という私の願いが叶えられることはなく、最初のページに戻って読み始めはするものの、すぐに挫折。数えられないくらいの繰り返しを経て読み通したのは、実に本を買ってから20年後という、おそろしく長時間の読書でした。
私にとっては、単純に間章の言っていることが難しくついていけなかったのが原因なのですが、同時に彼が引用し持ち込んでくる演奏家の演奏を自分が聴けていないということも大きな原因だったと思います。
チャーリー・パーカー論にしても、当時は自分自身としてはチャーリー・パーカーを真剣に聴くこともなく、この本に出てくるパーカー論などはほとんど理解できなかったということがあります。
それにしても、30年を経ての「著作集」としての刊行は実に素晴らしく、嬉しく思います。
『時代の未明より来たるべきものへ』だけでも何物にも替えがたい価値があるのに、今後出版される2冊はまた違った価値をどっしりと背負っています。
特に、第3巻はいままで単行本に収録されたことのない初期のジャズ評論や、未発表の作品が収録される予定だし、間章が自分のことを「俺は…」という言い方で文章を書いていた時期の後期の文章のテイストとは違った論文ともエッセイともつかないような魅力に満ちた作品が読めることが楽しみです。
この新しい本が出なければ、私はおそらく二度とこの大著を読み返すことはなかったように思います。
思わずであったこの新しい『時代の未明より来たるべきものへ』を手にすることができて、今までで一番丁寧に、そして味わいながら、じっくりと読みだしています。
イザラ書房版には高橋巌さんの素晴らしい、それだけがまた別のものを引き込んでくれるたまらなく魅力的な「解説」がついていたし、『この旅に終わりはない』には辻邦生さんの、これまた美しい間章への追悼文が「解説」としてついていました。
今回の著作集でそれらを掲載するのは主旨が違うと思うのですが、間章についてまとまったものが出るという奇跡的なことのなかで、「補遺」のような形で補われれば、どれだけ幸せなことになるかとおもいます。
この著作集が、若い人に読まれることを願います。
『間章著作集』というタイトルで本が出版されるという噂を聞き、書店へ走って、当時(今から30年前)の価格でたしか1冊が5000円だったイザラ書房版を2冊買いこみ、家に帰ってそのどこにもない重厚な装丁に見入ったことを覚えている。
間章の文章は吸い込まれるように美しく、一言一言を味わうように読むものだなあと思いはしたけれど、その1冊の最初から最後までを通して読みたい、という私の願いが叶えられることはなく、最初のページに戻って読み始めはするものの、すぐに挫折。数えられないくらいの繰り返しを経て読み通したのは、実に本を買ってから20年後という、おそろしく長時間の読書でした。
私にとっては、単純に間章の言っていることが難しくついていけなかったのが原因なのですが、同時に彼が引用し持ち込んでくる演奏家の演奏を自分が聴けていないということも大きな原因だったと思います。
チャーリー・パーカー論にしても、当時は自分自身としてはチャーリー・パーカーを真剣に聴くこともなく、この本に出てくるパーカー論などはほとんど理解できなかったということがあります。
それにしても、30年を経ての「著作集」としての刊行は実に素晴らしく、嬉しく思います。
『時代の未明より来たるべきものへ』だけでも何物にも替えがたい価値があるのに、今後出版される2冊はまた違った価値をどっしりと背負っています。
特に、第3巻はいままで単行本に収録されたことのない初期のジャズ評論や、未発表の作品が収録される予定だし、間章が自分のことを「俺は…」という言い方で文章を書いていた時期の後期の文章のテイストとは違った論文ともエッセイともつかないような魅力に満ちた作品が読めることが楽しみです。
この新しい本が出なければ、私はおそらく二度とこの大著を読み返すことはなかったように思います。
思わずであったこの新しい『時代の未明より来たるべきものへ』を手にすることができて、今までで一番丁寧に、そして味わいながら、じっくりと読みだしています。
イザラ書房版には高橋巌さんの素晴らしい、それだけがまた別のものを引き込んでくれるたまらなく魅力的な「解説」がついていたし、『この旅に終わりはない』には辻邦生さんの、これまた美しい間章への追悼文が「解説」としてついていました。
今回の著作集でそれらを掲載するのは主旨が違うと思うのですが、間章についてまとまったものが出るという奇跡的なことのなかで、「補遺」のような形で補われれば、どれだけ幸せなことになるかとおもいます。
この著作集が、若い人に読まれることを願います。
2015年3月26日に日本でレビュー済み
植草甚一にとって、ジャズは皮膚芸術であるとしたら間章にとってのジャズはきっと眼球芸術なのではないだろうか。ジャズについての読み価値があり、かつ頭に焼き付けられる日本語で書き下ろされた音楽・映画・小説についての批評論は、今までは植草甚一の文章しか知らなく、本屋巡礼に際して、間章のこの著作集と偶然に出会った。闇を吐き出すジャズの渋さ、この作品はデザインから始まり最初の文章から最後の注釈までの芸術作品である。ジャズについての思考は単なる作品についての無知蒙昧なお喋りではなく、フリー・ジャズの本性を切り拓こうとする試論である。そのどちらかというと哲学的なアプローチをジャズとの組み合わせを考えるだけで本書は購入する価値がある。私は日本語が母語ではないため、植草甚一の文章と比較したら本書の難易度に可なり苦労を覚えて正直に言えばパラパラ読むものではない。けど、それは正にフリー・ジャズみたいな思考に従っているのだからこそ、このアクセスし難さにさらに魅惑されて、読み疲れを無視して、このアート作品をゆっくり甘味する。植草甚一か木島始のような晶文社に刊行されたジャズ論が好きな人はもちろん、阿部薫の音を漂わせる渋い文章に囲まれるジャズ哲学に興味を持ってる人まで本書を強く薦める。